限界

これはグミか それともガムか

あなたは市川春子を知っているか

お久しぶりです。

 

生活の充実度と浮上率が反比例するTwitterとは違いブログの方は正比例だなと思えてきました。

 

さて、あなたは市川春子を知っていますか。漫画家の。

 

知らない? 知りなさい(勅令)

 

概要

2006年に短編漫画『虫と歌』でデビューし、手塚治虫文化賞を受賞。現在では短編集2冊、月刊誌に連載中の『宝石の国』が既刊10巻と、若干寡作といえる漫画家。

デザイン会社に就職後漫画を描き始め、デビュー作は初めてちゃんと描いた漫画らしい。それでデビューして賞を取るのだからすごい。

 

 ここすきポイント

絶妙なバランスの作風

作品のジャンルはSF。緻密に設定が練られたハードSFというよりも、現在の科学技術の延長線上にある未来技術が盛り込まれたわかりやすいもの。そういったジャンルの初心者にとっての敷居が低く、読みなれた人も満足する描写がされている。

 

その世界観の上で進むストーリーは、独特な展開を迎え、独特なエンディングへとたどり着く(そう表現するほかない)。

 

どんなに深刻な状況でも(そこそこシリアスな展開が多い)、登場人物の掛け合いはいたって日常的でコミカル。不思議な雰囲気を演出している。

 

デザイン・レイアウト

大学の芸術科を出てデザイン系の会社に就職したという経歴の通り、デザインへのこだわりは他に類を見ないほど。自身の単行本の装丁に必ず携わっていて、画集『愛の仮晶』にいたっては「仕様や装丁、ページ構成、本文デザインに至るまで、 すべて市川本人が手がけている。」(市川春子、画業10年を辿る初画集「愛の仮晶」仕様や装丁もすべて市川が担当 - コミックナタリー

 

そのデザイン・レイアウトへのこだわりは本編にも表れている。少し紹介したい。

 

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短編集『25時のバカンス』より

 

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宝石の国』1巻より


コマ割りもテンポがよく、会話劇やアクションがわかりやすい。

 

何言ってもネタバレになるんだよね

そんな感じでうわべだけ紹介してみた……が、結局良さは読んでみないとわからない。

コミックデイズで2篇だけ読めるので是非読んでほしい。

comic-days.com

comic-days.com

正直これを紹介するためにこの記事を書いた……。

 

『25時のバカンス』の無料公開については前編のみで、後編を読むにはポイントを使わなければいけないことに注意されたい。

 

また『宝石の国』についてはアニメ化されている。3DCGという特殊な映像化でありながら高い評価を得ている。dアニメストアにもあるので是非見てほしい。

 
 おわり

紹介というのは難しいということがわかった。ネタバレを恐れて、自分の意見の理由をかけないからだ。

文章とか適当にもほどがあるが試し読みの紹介ができたので僕は満足だ。

 

次は『アステリズムに花束を』の感想が書けたらうれしい。